IBKR ATS注文

米国株式注文をIBKR ATSに直接発注する事で、流動性を提供する事(Add Liquidity)が可能となります。IBKR ATSに直接発注された注文は、自動的に 「not held」注文としての取り扱いとなり、IBKRのオーダーブックに表示されます。そこで、スマートルーティングにより受け付けた成行注文に対して約定相手となります。

ペッグ・トゥ・ミッドポイント注文ペッグ・トゥ・ベスト注文レラティブ/ペッグ・トゥ・プライマリー注文ペッグ・トゥ・マーケット注文指値注文など、IBKR ATSに流動性を提供するための様々な注文タイプがご利用可能です。

IBKR ATSに直接発注されるペッグ・トゥ・ミッドポイント注文は、プラスとマイナスの両サイドでのオフセット値を設定する事や、有効価格が1ティック変動した場合や呼び値の最小ティックの半分の値での切上げ/切捨ての設定を行えるなど、業界でもユニークな仕組みになっております。これにより、お客様の注文をよりカスタマイズすることができ、IBKR ATSの板に追加済みの他のペッグ・トゥ・ミッドポイント注文よりも効果的に競合することができます。

また、業界でもユニークなペッグ・トゥ・ベスト注文でIBKR ATSへ直接発注した注文は、NBBO(最良気配)に加え、IBKR ATSの板に追加済みの他の注文のNBBOの仲値まで競合することができます。

IBKR ATSへの直接発注(ダイレクト・ルーティング)は、上記の注文タイプとともに、アキュミュレート/ディストリビュートなど、多くのIB ALGOSと組み合わせて使用することができます。アキュムレート/ディストリビュートアルゴの詳細をご覧ください。

有効価格が反対サイドのNBBOと一致または交差するIBKR ATSに対する流動性追加注文(Add Liquidity Order)は、反対サイドから最小1ティック離れた(よりアグレッシブでない)価格となります。プラスのオフセット値を設定したペッグ・トゥ・ミッドポイント注文に限り、NBBOのスプレッドが1セントの場合、注文価格はNBBOの仲値に再調整されます。

IBKR ATSへ直接発注されたすべての注文は、一定期間IBKR ATSに滞留するよう設定が可能で、その後SMART注文として再ルーティングされます。

IBKR ATSへ直接発注された流動性追加注文(Add Liquidity Order)は、直接発注注文の相手となる反対サイドの注文に対する最低数量を指定することも可能です。例えば、お客様は10,000株の流動性追加注文(Add Liquidity Order)に対し最低数量1,000株と指示することができます。この場合、スマート・ルーティングで発注された1,000株以上の注文を、当該の直接発注された流動性追加注文(Add Liquidity Order)に対し取引を成立させることができます。

取扱商品一覧 利用可能銘柄 ルーティング TWS
株式 米国商品 スマート 属性
米国外商品 ダイレクト 注文タイプ
有効期限
発注先
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ご留意事項:

右上の表は、この注文タイプの特徴の概要となります。チェックされた項目は、何らかの組み合わせで適用されますが、他のすべてのチェックされた項目と必ずしも連動するわけではありません。例えばオプションと株式、米国と米国外、スマートルーティングとダイレクトルーティングのすべてにチェックが入っている場合、米国と米国外のすべてのスマートルーティング又はダイレクトルーティングされる株式が、必ずしもこの注文タイプに対応しているということではありません。米国株の場合はスマートルーティング、米国以外の株の場合はダイレクトルーティング、米国オプションの場合はスマートルーティングのみでこの注文タイプが使用できる場合もあります。