アキュムレート/ディストリビュート・アルゴはマーケットで気づかれることなく、大量の注文を最良の価格で取引する目的で使用されます。注文をより小さなランダムサイズにスライスし、お客様によって設定された期間内に、ランダムな時間間隔で注文を発注することで、マーケットで気づかれることなく、株式やその他の商品の大量取引が可能となります。このアルゴでは、指値注文、成行注文、リラティブ注文を使用することが可能です。リラティブ注文を使用する際には、何を関連付けるかを指定する必要があります。固定価格との関連付けであれば指値注文ですが、リラティブ注文を使用することで、実勢買値、売値、直近取引価格、VWAPまたはMVWAP、移動平均または指数移動平均、お客様の直近取引価格、これまでに購入した株数などに関連付することができます。このように、アキュムレート/ディストリビュートアルゴは、多くの可能性がある注文方法となります。
アキュムレート/ディストリビュートアルゴでは、注文に関連付けるオフセット値を入力する必要があります。例えば、注文を実勢買値に合わせたい場合は、BID(買値)を選択してオフセットの値を0に設定します。約定の可能性を高める注文にしたい場合は、BID(買値)+オフセット値:0.01(1セント)と入力することもできます。この場合、もしマーケットのスプレッドが0.01(1セント)の場合で、マーケットの売値を上げたくない場合、さらに「いかなる場合も売値から2セント下の価格を超えた価格では買値を指さない」という追加の条件を指定することもできます。
さらに、その銘柄の直近取引価格より高くなく、お客様の最終購入価格より1セント以上低く、また、VWAPまたは過去25分間の指数平滑移動平均線より高くならないようにするなどの制限をかけることもできます。
可能性は無限大です。実際にアルゴリズムを起動させずに、入力画面(テンプレート)に様々なパラメータを入力して実験するのが一番の学習方法です。
アキュムレート/ディストリビュートアルゴをどのように作動させるかの次の課題は、次の注文が発注される前に現在の注文が全て約定するのを待つかどうかを決めることです。もしそうしなければ、追加の注文はお客様が指定したランダムな時間間隔で発注され、それらは取引所で1つまたは複数の大きな注文として蓄積されてしまいます。もし、次の注文を出す前に前の注文が全て約定するのを待つようアルゴリズムに指示するため、チェックボックスにチェックをした場合、設定条件を難しくすればするほど、アルゴが時間間隔ごとに500株を購入するというスケジュールに遅れが出る可能性が高くなります。
取扱商品一覧 | 利用可能銘柄 | ルーティング | TWS | ||||
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そこで、次に:もし約定が本来のスケジュールより 遅れてしまった場合、条件が許せば元のスケジュールに追いつくようにしたいか、という質問があります。「はい(Yes)」を選択すると、アルゴリズムが設定した時間間隔を待たず、予定の約定数量にスケジュールが追いつくまで、注文が約定した後すぐに次の注文が出されることになります。
注文を通常取引時間帯にのみ有効とするか、通常取引時間外でも有効とするかを指定し、最後に大量の売気配が出された場合にそれを取りに行くかどうかの定義をします。例えば、100万株を買おうとしているときに、誰かが需要により、または単にマーケットを探るために、あるいは株価を押し上げるために、大量の売気配が出されたとしたら、その機会を逃すわけにはいかないでしょう。そのため、大量の売気配を取りに行きたい一方で、自身の取引の手の内をどれだけ見せるかを決める必要があります。アキュムレート/ディストリビュートアルゴを使用すれば、X株(例えば、この場合は20万株)を超える大口の売りで、価格に関する条件を満たすものがあれば、必要数量を超えない範囲で、それを取るように指示することができます。