マーケット・オン・オープン(MOO)注文

マーケット・オン・オープン(MOO)注文は、成行注文とOPG(寄り付き)の有効期限を組み合わせて、市場開始時に送信され、市場価格で執行される注文です。各国の取引所によってMOO注文の取り扱い方は異なりますので、ご留意ください。

MOO注文に関する注意事項

  • IBでは、取引所の成行注文を模倣する場合があります。模倣された成行注文の取り扱いについては、こちらご覧ください。
  • Nasdaq市場に対するMOO(およびLOO)注文は、09:28 ET(米国東部標準時間)までに発注する必要があります。
  • オプション注文: オプションに対するMOO注文は、ダイレクトルーティングで発注する必要があります。この注文タイプの取り扱いがある取引所(例えばCBOE、CBOE2 または MIAX など)をダイレクトルーティング先として選択した場合のみ、有効期限のOPGを選択できるようになります。
  • ペーパー口座(デモ口座)では、オプションのMOO 注文の機能は、ご利用できない場合があります。

ご留意事項:

右上の表は、この注文タイプの特徴の概要となります。チェックされた項目は、何らかの組み合わせで適用されますが、他のすべてのチェックされた項目と必ずしも連動するわけではありません。例えばオプションと株式、米国と米国外、スマートルーティングとダイレクトルーティングのすべてにチェックが入っている場合、米国と米国外のすべてのスマートルーティング又はダイレクトルーティングされる株式が、必ずしもこの注文タイプに対応しているということではありません。米国株の場合はスマートルーティング、米国以外の株の場合はダイレクトルーティング、米国オプションの場合はスマートルーティングのみでこの注文タイプが使用できる場合もあります。


取扱商品一覧 利用可能銘柄 ルーティング TWS
CFD 米国商品 スマート 属性
株式 米国外商品 ダイレクト 注文タイプ
オプション 有効期限
ワラント
利用可能な取引所を確認する|ユーザーガイドを開く

TWSモザイクでの使用例

この例では、成行注文を使用して、市場開始時に銘柄USOの株式をさらに1,000株購入したいとします。銘柄シンボルを入力し、買いのボタンをクリックすると背景が青色に変わります。対照的に、売り注文の場合は背景が赤色になります。数量を変更して、購入する1,000株を入力します。注文タイプの欄から[MKT]を選択し、有効期限の欄から[OPG]を選択します。これにより、注文は市場開始時のみに有効となる条件が加わります。これで市場開始前に注文を送信する準備が整いました。

前提条件
アクション BUY(買い)
数量 1,000
注文タイプ MKT(成行)
市場価格 19.83
指値 MKT(成行)
モザイクでのMOO注文

クラシックTWSでの使用例

買いのMOO注文

注文タイプの詳細 - 買いのMOO注文

ステップ 1 – 買いのMOO注文を入力する

XYZの株を100株購入したく、過去の実績からこの銘柄の始値が一日の中で最も良い価格であると考えています。買い注文を作成し、注文タイプからMKTを選び成行注文を設定します。有効期限の欄では、翌日の市場開始時に注文が送信されるように、OPGを選択します。指値価格の欄にMARKETと表示され、市場価格で買い注文を成立させる意思が示されます。注文を発注し、翌日の市場開始と同時に注文執行されます。


ステップ2 – 注文が送信される

MOO注文が送信されました。注文はシステムに保持され、翌日の取引開始時に送信されます。

前提条件
アクション BUY(買い)
数量 100
注文タイプ MKT(成行)
指値 MARKET
市場価格 45.31

ステップ3 - 翌日の取引開始の時点

翌日の市場開始時、XYZの価格は45.28です。この100株の注文はこの始値で成立します。

前提条件
アクション BUY(買い)
数量 100
注文タイプ MKT(成行)
指値 MARKET
市場始値 45.28