株式、ワラント、先物、オプションの大口注文を発注する場合、他の市場参加者の予測行動を避けるため、全注文数量を隠しながら取引を行いたい場合があります。アイスバーグ/リザーブ注文は表示サイズの欄に設定をすることにより、大口注文を小口に分けて発注し、市場には全注文数量の一部のみが表示される機能です。表示サイズの欄は、TWSの取引画面でレイアウトマネージャーから追加する事ができます。注文作成時にユーザーが表示サイズの設定を行うことで、全注文数の一部のみを表示させることができます。
ご留意事項:
右上の表は、この注文タイプの特徴の概要となります。チェックされた項目は、何らかの組み合わせで適用されますが、他のすべてのチェックされた項目と必ずしも連動するわけではありません。例えばオプションと株式、米国と米国外、スマートルーティングとダイレクトルーティングのすべてにチェックが入っている場合、米国と米国外のすべてのスマートルーティング又はダイレクトルーティングされる株式が、必ずしもこの注文タイプに対応しているということではありません。米国株の場合はスマートルーティング、米国以外の株の場合はダイレクトルーティング、米国オプションの場合はスマートルーティングのみでこの注文タイプが使用できる場合もあります。
取扱商品一覧 | 利用可能銘柄 | ルーティング | TWS | ||||
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先物 | 米国商品 | スマート | 属性 | ||||
オプション | 米国外商品 | ダイレクト | 注文タイプ | ||||
株式 | 有効期限 | ||||||
ワラント | |||||||
アイスバーグ(リザーブ)の注文を作成するには、「表示サイズ」の欄に「表示」数量を入力します。 | |||||||
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銘柄TSLAを10,000株売却したいものの、他の市場参加者には知られたくないと考えているとします。アイスバーグ注文タイプを使用することで、1回の注文作成で全数量を指定をしながら、売気配値に反映させる数量をユーザーが任意に設定する事ができます。この注文を作成するには、注文エントリーのパネルで取引したい銘柄を入力し、売りボタンをクリックします。売り注文を選択すると当該パネルの背景は赤くなり、買い注文の背景は青くなります。「数量」の欄で売却したい数量を入力し、[注文タイプ]のメニューから[LMT]を選択します。次に、売却したいポジションの最低指値価格を入力し、注文の有効期間を決定します。この例では、DAY注文を選択します。「アドバンス」のボタンをクリックすると、注文の詳細を設定するメニューが更に表示されます。
前提条件 | |
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アクション | SELL(売り) |
数量 | 10,000 |
注文タイプ | LTM(指値) |
市場価格 | 228.85 |
指値 | 229.4 |
アイスバーグ表示数量 | 500.00 |
アドバンスのメニューの中から、アイスバーグの欄をクリックすると、アスク(売気配)に表示させる数量を選択するメニューが表示されます。買い注文の場合、指定する数量がビッド(買気配)に表示されます。任意の表示数量をメニューの中から選択するか、直接手入力することができます。アイスバーグ機能を使用すると、全注文数の一部のみが市場で表示されます。アイスバーグの欄の入力が完了したら、[送信]ボタンをクリックして、注文を発注します。
5000株のXYZを買いたいものの、市場には200株の注文が表示されるようにしたいと考えています。マウスをTWSのウォッチリスト画面に表示されている見出し(列の一番上)のいずれかの上に置き、「+コラムの挿入」のアイコンをクリックしてから、「数量」のカテゴリの中の「表示サイズ」を選択して、「表示サイズ」の列を追加してください。「表示サイズ」の欄に200と入力し、注文タイプがLMT(指値注文)であることを確認してください。この設定で発注すると、取引システムは200株の注文を送信し、当該注文が約定すると更に別の200株の注文が発注され、全注文数量が約定されるまで繰り返されます。
成行注文を使用した場合、または指値注文の指値価格が即約定可能な場合、約定可能な数量に対しIOC注文(immediate or cancel)の属性で発注します。