通常のペッグ・トゥ・ミッドポイント注文と同様に、IBUSOPTペッグ・トゥ・ミッドポイント注文(任意のオフセット値の設定が可能)はNBBO(最良気配)の仲値に対し流動性を追加提供する注文(Add Liquidity Order)を待機させることで取引を成立させる注文です。また、IBUSOPTの注文タイプでは、仲値に対するオフセット値を設定する事により流動性を高めて競うこともできます。さらに、ペッグ・トゥ・ミッドポイント注文により他の取引所で成立した取引の手数料と比較して、IBKR ATS ペッグ・トゥ・ミッドポイント注文によって約定した取引の手数料が低くなる場合があります。
オフセット値を設定する場合、お客様の注文が最小ティックルールに準拠するよう、2つのオフセット値が必要となります:
仲値が1セント上にある注文の場合、プライマリーオフセット値は仲値から加算(売り注文の場合)または減算(買い注文の場合)され、注文価格が算出されます(つまり、プラスのオフセット値は注文をよりアグレッシブではなくなり、マイナスのオフセット値は注文をよりアグレッシブにします)。例えば、買気配/売気配が$10.10~$10.18で、プライマリーオフセット値が$0.02の買い注文の場合、仲値の$10.14からオフセット値の$0.02を差し引くと、注文価格は$10.12となります。
仲値が$0.005刻みに該当する場合、セカンダリーオフセット値(デフォルト設定ではプライマリーオフセット値から$0.005加算/減算した値)が自動的に使用されます。例えば、買気配/売気配が$10.10~$10.17の買い注文において、プライマリーオフセット値が$0.01、セカンダリーオフセット値が$0.005の場合、仲値のの$10.135からセカンダリーオフセットの$0.005を差し引くと、注文価格は$10.13となります。
オフセットを使用する注文には、NBBOの反対サイドからマイナス1ティック/プラス1ティック離れた価格が自動的にプライスキャップされます。この仕様により、注文価格がアグレッシブになりすぎて買気配値または売気配値と同値になってしまう事を防ぎます。買い注文の場合、反対サイドは売気配値となり、売り注文の場合は買気配値となります。例えば、買気配/売気配が$10.10~$10.14で、プライマリーオフセット値が$0.02の買い注文の場合、仲値の$10.12からオフセットの$0.02を引くと、注文価格は買気配と同じ$10.10になります。その代わりに、NBBOの反対側($10.14)から0.01を差し引いた価格の$10.13を注文価格の下限値とします。
取扱商品一覧 | 利用可能銘柄 | ルーティング | TWS | ||||
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オプション | 米国商品 | スマート | 属性 | ||||
米国外商品 | IBUSOPT | 注文タイプ | |||||
有効期限 | |||||||
ダイレクト | 発注先 |
ご留意事項:
右上の表は、この注文タイプの特徴の概要となります。チェックされた項目は、何らかの組み合わせで適用されますが、他のすべてのチェックされた項目と必ずしも連動するわけではありません。例えばオプションと株式、米国と米国外、スマートルーティングとダイレクトルーティングのすべてにチェックが入っている場合、米国と米国外のすべてのスマートルーティング又はダイレクトルーティングされる株式が、必ずしもこの注文タイプに対応しているということではありません。米国株の場合はスマートルーティング、米国以外の株の場合はダイレクトルーティング、米国オプションの場合はスマートルーティングのみでこの注文タイプが使用できる場合もあります。