グッド・ティル・キャンセル（GTC）注文
有効期限を設定するGTC注文は、注文が約定するまで、又はキャンセルされるまで有効となります1。多数の金融商品の注文に利用することができ、市場取引価格より低い買値、または現在の水準より高い売値を入力できるため、日々このプロセスを繰り返すことなく、数日、数週間、または数ヶ月先まで注文を発注することができます。GTC注文は、希望する価格で新規建てまたは決済注文を事前に設定することができます。尚、原則としてGTC注文は2以下の場合に自動的にキャンセルされますのご注意ください。
- 株式分割、株式併合、株式交換、株式配当などのコーポレートアクションが行われた場合
- 前日終値の3％を超える配当が行われた場合、または配当金額に係わらず臨時・特別配当が行われた場合
- 保有されている取引口座に90日間ログインしなかった場合
- 翌四半期末が到来した場合: 例えば、2011年第3四半期に発注された注文は、2011年第4四半期末にキャンセルされます。最終日が休場日の場合は、その四半期の最終取引日終了時にキャンセルとなります。四半期の最終日が日曜日の場合、注文は前週の金曜日にキャンセルされます。
- 注文を変更した場合、変更を行った日を起算とし翌四半期末まで注文期限が延長されます。
| 取扱商品一覧 | 利用可能銘柄 | ルーティング | TWS | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 債券 |  |
米国商品 |  |
スマート | |
属性 | |
| CFD | |
米国外商品 | |
ダイレクト | |
注文タイプ | |
| EFP | |
有効期限 | |
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| Forex | |
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| 先物 | |
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| 先物オプション | |
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| オプション | |
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| 株式 | |
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| ワラント | |
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| 利用可能な取引所を確認する|ユーザーガイドを開く | |||||||
TWSモザイクでの使用例
注文タイプの詳細 - GTC注文
あるトレーダーが銘柄Fに対し既存のロングポジションを7,250株保有しているとします。F株の現在の株価は16.04/05とします。現在の市場価格よりも高い価格でポジション全体を決済する指値注文を出したいと考えている場合、有効期限をGTCに設定することで、トレーダーは希望する価格で約定することを期待して長期間有効となる注文を発注することができます。
これにより、毎日同じ注文を出す必要がなくなります。
| 前提条件 | |
|---|---|
| アクション | SELL（売り） |
| 数量 | 7,250 |
| 注文タイプ | LTM（指値） |
| 市場価格 | 16.05 |
| 指値 | 16.53 |
| 有効期限 | GTC |
銘柄Fに対するGTC注文の発注方法
「売り」のボタンをクリックしてF株の売り注文を作成します。売り注文の場合、注文エントリーの背景が赤くなります。反対に、「買い」ボタンをクリックすると、背景が青くなります。ポートフォリオ・ウィンドウまたは他のウォッチリストでティッカーをクリックすると、当該銘柄が自動的に注文エントリーパネルに反映されます。Quantity（数量）の欄にはデフォルト設定の株式数量が表示されますが、数量をクリックする事で数量のメニュー表示から選択することで変更できます。また、直接数量をご入力することもできます。数量の設定は、直接数量を入力するか、「ポジション」の ボタンをクリックする事で、保有している F株の全数量に指定することもできます。このボタンをクリックするとで、数量の欄に売りの全ポジションが反映されます。次に、注文タイプの欄から「 LMT」を選択してください。
指値価格の欄をクリックして指値価格を変更できます。この例では、指値価格は16.53ドルと指定していますが、この価格は最良気配よりかなり高く設定されていることから、一日の取引値幅を上回っており、当日中に約定に至る可能性は低いと想定されます。
次に、有効期限の欄にて、約定されるまで注文が有効となるGTCを選択します。尚、「プレ・オープン取引を可能にする」のチェックボックスを選択する事により、通常の取引時間外 (RTH) に注文を有効にし、プレオープンセッションで注文を成立させる事も可能です。以上の設定で、7,250株のF株を1株あたり16.53ドルで発注するGTC注文の準備が整いました。「発注」ボタンをクリックすると、注文を発注できます。
TWSでの使用例
注文タイプの詳細 - GTC注文
ステップ1 - GTC指値注文を入力する
グッド・ティル・キャンセル（GTC）タイムが設定された注文は、約定するまで、または注文をキャンセルするまで、注文が継続されます。この例では、6月1日月曜日、現在127.38のXYZを100株買いたいとします。数量を100株、指値価格を127.30に設定して指値注文を作成し、注文の有効期限をGTCに設定します。
ステップ2 – 注文が送信される
指値注文が発注され、注文が約定するか、注文をキャンセルするまで、注文が有効となります。
| 前提条件 | |
|---|---|
| アクション | BUY（買い） |
| 数量 | 100 |
| 注文タイプ | LTM（指値） |
| 市場価格 | 127.38 |
| 指値 | 127.30 |
| 有効期限 | GTC |
ステップ 3 - 注文はキャンセルするまで有効
注文発注から2日が経過し、XYZの株価は127.35まで下落しました。しかし、指値価格の127.30には達していない状態です。この時点で、XYZの市場価格が指値まで下落するのを待機する代わりに、注文をキャンセルするよう判断し、注文をキャンセルします。
| 前提条件 | |
|---|---|
| アクション | BUY（買い） |
| 数量 | 100 |
| 注文タイプ | LTM（指値） |
| 市場価格 | 127.35 |
| 指値 | 127.30 |
| 有効期限 | GTC |
ご留意事項
- IBに発注された注文のうち、1日以上有効な注文は、通常の配当金に対して調整されません。配当落ち日前の注文調整については、Good-Til-Date/Time (GTD)またはGood-after-Time/Date (GAT)注文タイプの使用、またはこの2つの組み合わせをご検討ください。
- 有効期限が1取引セッションを超えて設定されている株式注文は、DNR (Do Not Reduce) としてフラグが立てられます。IBは、ベストエフォートの基、上記のGTC注文を取消しますが、コーポレートアクションに関する情報を発表された発効日から48時間以内にIBが受信した場合など、状況によっては適時に取消すことができない場合があります。コーポレート・アクションが発表された場合、お客様ご自身の判断と責任において、口座の管理を行い必要に応じたアクションをお取りください。