アダプティブ・アルゴ

アダプティブアルゴ注文は、IBのスマートルーティング機能とユーザー定義の優先順位設定を組み合わせ、最良の価格で迅速な約定を目指す注文タイプです。成行注文または指値注文と組み合わせて使用することができます。

アダプティブ・アルゴは、成行注文とマーケット価格より良い指値注文の両方が、買値と売値の間で約定するように設計されています。アダプティブ・アルゴを使用すると、平均して通常の成行注文やマーケット価格より良い指値注文を使用するよりも、価格向上が見込めます。このアルゴの注文タイプは、スプレッドが広い場合に最も有効ですが、スプレッドが1ティックしかない場合でも役立ちます。

アダプティブ成行注文

通常の買いの成行注文は、マーケットの売気配を取りに行きますが、アダプティブ成行注文は買気配と売気配のスプレッドの間の価格で開始し、売気配への価格を段階的にチェックしながら指定された数量の約定を目指します。より良い価格での約定を目指すためにスキャンにかかる時間は、選択した優先順位設定によって決まります。「URGENT 急ぎ」設定では短時間でスキャンを行い、「PATIENT ゆっくり」設定ではより時間をかけてスキャンを行い、より良い約定価格となる可能性が高くなります。しかしながら、特に「PATIENT ゆっくり」設定では、スキャン時間中に価格が当初の価格から乖離する可能性があるため、リスクも伴います。

アダプティブ指値注文

買気配と売気配の間で約定するように設定されたアダプティブ指値注文の場合、アルゴは上述したように最も有利な価格での約定を目指して、指値価格またはより良い価格でのみ約定するように機能します。

取扱商品一覧 利用可能銘柄 ルーティング TWS
株式 米国商品 スマート 属性
オプション 米国外商品 ダイレクト 注文タイプ
先物 IBアルゴ 有効期限
CFD IBアルゴ
ユーザーガイドを開く

ご留意事項:

右上の表は、この注文タイプの特徴の概要となります。チェックされた項目は、何らかの組み合わせで適用されますが、他のすべてのチェックされた項目と必ずしも連動するわけではありません。例えばオプションと株式、米国と米国外、スマートルーティングとダイレクトルーティングのすべてにチェックが入っている場合、米国と米国外のすべてのスマートルーティング又はダイレクトルーティングされる株式が、必ずしもこの注文タイプに対応しているということではありません。米国株の場合はスマートルーティング、米国以外の株の場合はダイレクトルーティング、米国オプションの場合はスマートルーティングのみでこの注文タイプが使用できる場合もあります。




モザイク画面でアダプティブ・アルゴを作成する方法


モザイク注文エントリーパネルで注文設定買いまたは売り注文の作成:

ステップ 1 – 取引数量を入力します。
ステップ 2 - LMT(注文タイプ)の項目からIBALGOを選択し、Adaptiveを選択します。
アダプティブ・アルゴ


ステップ 3 – 指値価格の項目で、指値(指値注文を使用する場合)を変更するか、成行注文を選択します。
アダプティブ・アルゴ


ステップ 4 – 緊急度を指定するには、アドバンスの「x」ボタンをクリックして、詳細パネルを開きます。
ステップ5 - アルゴパラメーターのドロップダウンメニューから、Adaptive order priority / urgency ( 優先度/緊急度 ) のパラメータ( Normal (普通)、Urgent (急ぎ)、Patient (ゆっくり))より選択します。
ステップ 6 – 送信をクリックして、発注します。
アダプティブ・アルゴ


Classic TWSでアダプティブ・アルゴを作成する手順


ステップ 1 – 買い注文の場合、その銘柄の売気配をクリックします。
ステップ 2 – 数量欄に、数量を入力します。
ステップ 3 – 注文の行で、送信先の列を探し、送信先をクリックします。
ステップ 4 – 可能なアルゴリストを表示し、IBALGOを選択します。IBALGOには様々な注文タイプがあります。
アダプティブ・アルゴ


ステップ 5 – 表示されたドロップダウンメニューから、Adaptiveを選択します。
アダプティブ・アルゴ


ステップ 6 – Adaptive Order Priority/Uegency(優先度/緊急度選択のドロップダウンメニュー)の下にある選択肢のリストから選択します。
ステップ 7 – 送信をクリックして、発注します。
アダプティブ・アルゴ